はむはむ絵本 ~2児のママがおすすめする絵本のご紹介~

3歳男の子と6歳女の子のママです。これまでに読み聞かせてきた絵本を紹介しています。

【読書感想文/レビュー】Birdlifeいろとりどりのせかいのとり / ピート・クロマー・蒲池由佳・高部圭司

Birdlife いろとりどりのせかいのとり:カラフルな鳥たちの世界への招待状

本書「Birdlife いろとりどりのせかいのとり」は、そのタイトル通り、世界中の様々な鳥たちを、ポップで可愛らしいイラストと共に紹介する図鑑です。ひらがな・カタカナのみで記述されているため、小さなお子さんでも楽しみながら読むことができる点が大きな魅力です。初めて図鑑に触れるお子さんにとって、まさに最適な一冊と言えるでしょう。

ポップなイラストと親しみやすいレイアウト

まず目を奪われるのは、そのイラストの可愛らしさです。一般的な図鑑とは一線を画す、どこかレトロでポップなタッチのイラストは、鳥たちの個性を際立たせています。鮮やかな色彩とデフォルメされたフォルムは、子供たちの心を掴むのに十分な魅力を持っています。鳥の種類ごとにページが割り当てられており、それぞれの鳥の特徴が簡潔に、しかし的確に説明されています。レイアウトも非常に工夫されており、イラストとテキストのバランスが良く、見やすく、読みやすい構成になっています。情報量が多すぎず、子供たちが飽きずに読めるよう配慮されている点も素晴らしいです。

多様な鳥たちの紹介:世界の広がりを感じさせる

本書では、様々な種類の鳥が紹介されています。カラフルなオニオオハシや、優雅な白鳥、そして普段なかなか目にすることのない珍しい鳥など、多様な鳥たちの姿を見ることができます。それぞれの鳥の生態や特徴が、簡単な言葉で説明されているため、子供たちは楽しみながら、鳥たちの多様性や世界の広がりを感じ取ることができるでしょう。単に鳥の名前や特徴を羅列しているだけでなく、それぞれの鳥の生活環境や、面白い生態などが紹介されている点も高く評価できます。例えば、オニオオハシの大きなクチバシの役割や、フラミンゴのピンク色の羽の秘密などが、子供たちの知的好奇心を刺激するでしょう。

学習効果と親子のコミュニケーション

本書は、単なる図鑑としてだけでなく、子供たちの学習効果を高めるツールとしても機能します。ひらがな・カタカナのみで記述されているため、文字を覚える練習にもなりますし、イラストを通して鳥の名前や特徴を覚えることができます。また、親御さんや祖父母と一緒に読むことで、親子のコミュニケーションを促進する役割も果たします。親子で鳥の名前を言い合ったり、イラストについて話したりすることで、より一層、鳥の世界への理解を深めることができるでしょう。図鑑を読み終わった後、実際に公園などで鳥を観察してみるのも良い経験となるでしょう。

読み終えた後の感想と今後の活用

本書を読み終えた後、改めて鳥たちの多様性と美しさに感動しました。これまであまり意識していなかった鳥の世界が、本書を通して鮮やかに広がりました。特に、カラフルな鳥たちのイラストは、記憶に強く残っています。小さなお子さんにとって、この図鑑は初めての世界への扉を開く素晴らしいきっかけとなるでしょう。親御さんとしては、子供と一緒にこの図鑑を読み、鳥たちの魅力を共有し、自然への関心を育んでいきたいと感じました。

今後、本書をどのように活用していくかについても考えてみました。例えば、絵本のように読み聞かせたり、鳥の名前当てゲームをしたり、絵を描いてみたりするのも良いでしょう。また、実際に鳥を観察に出かける際に、本書を参考にしながら、出会った鳥の名前を探してみるのも楽しみの一つです。さらに、年齢が上がった後も、鳥の名前や特徴を復習する際に、本書は貴重な資料となるでしょう。

まとめ:おすすめしたい一冊

「Birdlife いろとりどりのせかいのとり」は、可愛らしいイラストと簡潔な説明で、子供たちに鳥の世界を楽しく紹介する、素晴らしい図鑑です。初めて図鑑に触れるお子さんだけでなく、鳥に興味を持つ全ての人におすすめできる一冊です。ひらがな・カタカナのみで書かれているため、小学校低学年のお子さんでも十分に楽しむことができます。親子のコミュニケーションツールとしても活用できる点も高く評価できます。この図鑑を通して、子供たちが自然への関心を高め、豊かな感性を育んでくれることを期待しています。 鳥好きの方、お子様を持つ方、そして初めて図鑑を購入しようと考えている方、ぜひ本書を手にとって、カラフルな鳥たちの世界に浸ってみてください。きっと、心に残る読書体験となるでしょう。