はむはむ絵本 ~2児のママがおすすめする絵本のご紹介~

3歳男の子と6歳女の子のママです。これまでに読み聞かせてきた絵本を紹介しています。

【読書感想文/レビュー】はたらくくるま /

はたらくくるま:子どもたちの心を掴む、働く車の魅力

本書『はたらくくるま』は、「最強のりものヒーローズ」シリーズの第3弾として、働く車に焦点を当てた絵本とDVDのセットです。消防車やパトロールカーといった緊急車両から、バスや清掃車、工事車両など、私たちの生活を支える様々な働く車が、迫力満点のイラストと映像で紹介されています。 幼児から小学校低学年の子どもたちにとって、働く車は好奇心を刺激する魅力的な存在です。本書は、その魅力を余すことなく伝え、子どもたちの想像力を豊かに育む一冊と言えるでしょう。

迫力あるイラストと充実した内容

まず、本書の魅力として挙げられるのは、なんと言ってもそのイラストの迫力です。消防車の赤色やパトロールカーの青色といった、働く車の鮮やかなボディカラーが忠実に再現されており、ページをめくるたびに子どもたちの目を奪うでしょう。それぞれの車両の細部まで丁寧に描かれており、例えば消防車のホースやはしご、パトロールカーのライトなど、細かい部分にもこだわりを感じます。 静止画だけでなく、動いている様子が想像できるような躍動感あふれるイラストは、子どもたちの視覚的な興味を最大限に引きつけ、働く車の世界へと誘ってくれるでしょう。

単にイラストが美しいだけでなく、それぞれの働く車の役割や働きぶりについても分かりやすく説明されています。消防車の消火活動、パトロールカーの街の安全を守る役割、バスによる人々の送迎、清掃車による街の清掃など、子どもにも理解しやすい言葉で解説することで、働く車の社会における重要性や、人々の生活への貢献を自然と学ぶことができます。 これは、単なる乗り物の紹介にとどまらず、社会の仕組みや働く人の役割を理解する上で重要な一歩となるでしょう。

DVDによる臨場感あふれる体験

本書には、絵本と連動したDVDが付属しています。絵本だけでは伝わらない、働く車のダイナミックな動きや音、そして働く人々の様子を、映像を通してリアルに体験することができます。例えば、消防車のサイレンの音や、工事車両のエンジンの轟音といった、実際に耳にすることのできない音を映像と合わせて体験することで、子どもたちの五感を刺激し、より深い理解へと繋がります。

DVDでは、働く車が実際に活動している様子を捉えた映像も収録されているようです。これは、絵本のイラストだけでは得られない、臨場感あふれる体験を提供し、子どもたちの想像力をさらに掻き立てるでしょう。絵本とDVDを組み合わせることで、より立体的な学習体験を提供し、より深い理解と興味関心を育むことができる点が、本書の大きな強みです。

教育的な側面と親子のコミュニケーション

本書は、単なる娯楽としての絵本ではなく、教育的な側面も持ち合わせています。働く車を通じて、社会貢献や人々の生活を支える仕事について学ぶことができます。子どもたちは、それぞれの働く車の役割や重要性を理解することで、社会に対する関心を高め、将来への夢や目標を持つきっかけとなるかもしれません。

また、親子のコミュニケーションツールとしても活用できます。親御さんは、絵本やDVDを見ながら、子どもに働く車の説明をしてあげたり、一緒にクイズを出したりすることで、楽しい時間を共有することができます。 一緒に絵本を読み、DVDを鑑賞することで、子どもたちは親御さんとの絆を深め、より一層、働く車への興味関心を高めるでしょう。

総合的な評価:働く車への興味関心を高めるための最適な一冊

本書『はたらくくるま』は、迫力あるイラストと映像、分かりやすい解説によって、子どもたちに働く車の魅力を余すことなく伝えている素晴らしい一冊です。単に働く車を眺めるだけでなく、その役割や働きぶり、そして社会における重要性について学ぶことができます。絵本とDVDの連動性も高く、子どもたちの理解を深めるのに役立ちます。 働く車に興味を持つ子どもたちにとって、本書は最高の贈り物となるでしょうし、そうでない子どもたちにとっても、新しい世界への扉を開くきっかけとなる可能性を秘めていると言えます。

子どもたちの知的好奇心を刺激し、想像力を豊かに育む本書は、親御さんや教育関係者の方々にも強くお勧めしたい一冊です。 子どもと一緒に本書を読み、DVDを鑑賞し、働く車の世界を共に楽しんでいただければ幸いです。 この本を通じて、子どもたちが働く人々への感謝の気持ちや、社会への関心を育んでくれることを願っています。